バイヤー(物販)の道

個人が独立して、ビジネスをするとなった時に注目されるモデルが物販です。

 

物販の収益構造は、

 

安い所から商品を仕入れて、高く売り抜けるところで販売すること

 

です。

 

モノを扱うビジネスならば、当然という概念になっています。

 

外資や日本のメーカーでも、いかに購入費用を下げて、より品質のいいモノを作れるかに、日夜注力しています。

 

大航海時代以降のヨーロッパの貿易業においても、香辛料や鉱物資源、絹織物などを海外で安く取得できるところから購入し、それらの価値が最大化される国内(希少価値が高いため)で販売することで利益を積み重ねていった商人は数多く存在します。実際の原価よりも50倍の価格で取引されていた実例も有ります。

 

モデルとしては、シンプルで、個人レベルで利益が上がったのなら、それを事業化し、自動化する人もいます。

 

仕入れる物は、人により千差万別で、本や電化製品、カメラ、ファッション服、ブランド品、フィギュアに至るまで多様です。

 

ここで重要なのは仕入れルートの確保になるのですが、これも人により様々で、中古屋に足を運んだり、仕入れの強い業者と契約を結んだり、卸販売店と直接契約するなどスタイルは様々です。

 

個人的にはある程度の仕入れ先を形成しておいた方が

長期的に物販というビジネスに取り組まれるのならば、善策だと思います。

 

この物販のモデルは、売れた時点で決定するので、比較的利益になるスピードが速いという点がありますが、デメリットとして在庫を抱えるという点があります。

 

在庫は、購入した商品が販売されていない状態なので、在庫だけがある状態は収入としてはマイナスです。1万円の物を10個買って、20万で売ろうとしても、1個も売れなければ、10万円の損失です。

 

物販ではこの在庫管理と売り上げの相互管理が非常に重要になってきます。

 

ですので、この在庫の保管方法や運用方法には、無在庫、有在庫の2つがあります。

 

無在庫というのは、在庫を持っている所の商品を代わりに販売し、自分では在庫の管理を直で行わないモデルです。

通販サイトなどを立ち上げそこで、商品のPRを行い、閲覧者から購入したいという連絡が来たら、注文された商品の発送を在庫を持ってる所に依頼するというスタイルです。

 

在庫を抱えないため、売り上げが出た時点で利益になりますし、気軽に始めるにはおすすめのモデルではありますが、商品が自分のところを経由しないため、商品の品質の確認や仕入れ先の発送などの運用体系には意識をしておく必要があります。

また、メルカリなどのようなフリマアプリ(amazonのような自由販売形式のアプリ)では、無在庫が禁止されていたり、売る場所によって規制が厳しいケースが多いので、注意を向けておく必要はあります。

 

有在庫は、その名の通り在庫が有る状態で物販をするスタイルです。在庫に売り上げが左右されるためより本腰を入れて仕入れ先や商材の選別が必要になってきます。

この形で、収益が上がってきた場合、販売した数が利益に直結するので、在庫の保管所を借りて、人を雇い、事業化する人もいます。

また、有在庫では梱包や発送も自分で行うため、少々手間がかかるところもありますが、

Amazonなどでは、梱包発送を代わりに行ってくれるサービスもあるので、以前よりは楽になっていると思います。

 

なお、物販で成果が出たら、そのノウハウをコンサル(教えていく)という形で、収益化するのも一つのモデルになります。このモデルは一時期のネットビジネス界隈では、物販で実績を上げてコンサルに移り、収入を得るというのが通説になっていました。ただ、コンサルをするならば、きちんと実績の出るノウハウを扱うべきですし、サポートがおざなりだと信頼を全て無くします。そこをわきまえない人が多かったので、詐欺的なものも多く横行しました。もちろん実績を出せるところは存在しますし、そこは見極める必要はあります。

現在でも物販スクールというスクール事業に移行する団体もありますし、それをWEBで販売する人もいます。

 

このように、物販は仕入れから教育に派生するという形もできるのですが、

そもそも物販だけで利益が出ているのならば、それ自体を教えることは、自分の業界の競合を増やすことに繋がるので、そこは何故、物販コンサルの人がそのノウハウを教えるのかを冷静に見つめないといけないです。

当然、物販するよりコンサルする方が収益になっているのならば、それは物販ではなくコンサル営業というビジネスをしていると見抜かなければなりません。

 

いい仕入先やルート、そこから利益を安定的に産み出している会社さんは、仕入れ先やルートを教えるよりも、自分の商品を代わり売ってくれる代理店を増やす道を取ります。

ビジネスのモデルとしては、わかりやすいですし、余裕で月収100万(利益ベースです)を達成し物販で脱サラした人も知っています。

 

物販は、個人でもできるモデルとして、立派なビジネスです。

扱う商品に興味が持てれば、さらに面白くビジネスをしていける分野の道となっています。

 

実は、自分も過去の物販の個別コンテンツを実際試し、売り上げを上げて、販売からコンサルをしていた時がありましたが、懐かしい記憶です(笑)

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