『王道楽土』とは、恐怖のような力による統治ではなく、徳による王道によって治められる平和で楽しい状態のこと。
興味があって統治論とかを分析していたところ面白かったので、記事に。
これは国を治める人の視点にもなりますが、国は個人が集まった集団がただ大きくなったものでもあり、小さなコミュニティや集団にもこの『王道楽土』は当てはまります。
ある種、王道楽土的な統治や体制、規律、信念のある群れ、集団はまさしく平和で楽しい状態を維持することが出来ます。
家族という少人数のコミュニティでも、
小さな会社でも、
大企業であったとしても、
その集団におけるトップの権力者や有力者がこの王道楽土を成せる“徳”を持っているか持っていないかは、その群れの性質を左右すると言ってもいいですね。
アジアにおける理想国家である『楽土』という概念において、
覇道とは、西洋的な力による統治。
王道とは、東洋的な仁徳による統治。
西洋と東洋の文化の違いを見るとこれも面白いんですが、何よりも戦争の多かった西洋と、精神性の研究が多くなされた東洋との時代背景が大きいなと。
覇道的な統治は、その群れの組織構造自体を、覇道を成す人の意思を反映した、覇道者の体として形成することが出来ます。
なので、その組織の意思形態を一貫した強固なものにするので、その集団の行動力やスピードが桁違いに向上します。
専制君主制や、トップダウン型の会社組織の場合、トップの思考意識の手足となるような群体が出来上がるので、巨大な一個の覇道者が出来上がります。
これは、闘争や競争状態においては強力なパフォーマンスを発揮します。
軍隊もまさしく、覇道的な統治です。
徹底した規律規範は闘争における、戦闘時の生存確率を極限まで向上させます。
なので、競争においては有能な覇道的な統治が出来るカリスマ的な指導者や先導者の統率は、当然生存確率という点を見るとメリットが多い特徴があります。
ただし、その集団に属している人は、先導者や指導者の手足であると言ってもいい状態なので、“幸福”や“楽土”というところに視点を向けると、また異なるというのが、面白いです。
宗教的な洗脳もまさしく、価値や意識形成を行う、洗脳という“力”による統治になります。
ある種そこに属する人は、“覇道的な楽土”を経験できるので、幸せなのかもしれません。
自分自身は、仕事においてはある程度、力を持った覇道的な展開が必要だと思っています。
自分に力がないと何もできないので。
ただし、その覇道を踏まえたうえで、王道としての仁徳をもつことは、日々考えさせられます。
幸福の是非はとにかく、現代日本のビジネスでは競争的な要素が含まれますが、命の奪い合いを強制されるほど世紀末的な状態ではありません(笑)
なので、ビジネス的には覇道的要素も押さえつつ、王道的な仁徳を主眼において仕事が出来ると、まさしくその人の周りに“楽土”を作りあげることが出来ます。
王道楽土的なリーダーシップと言うと面白いですね。(笑)
家族でも、小さなコミュニティでも、大きな集団でも
これは全ての群れを形成する人や、群れに所属する人に言えることです。
また、その群れに所属する個々の人もその群れを面白く楽しい楽土的なものにする意識が、よりその集団をより良くし、自分の環境がより楽土に近くなります。
面白く平和な楽土を自分の周りに作れると、より多くの人がそこに集まってきます。
そうすると自分の影響力がさらに増していき、収入や人生を変えるチャンスを掴める確率が上がります。
自分の影響力を増したければ、王道楽土的な意識を。
興味があれば、意識してみて下さい。
なお、画像は、オーランドブルーム主演映画キングダムヘブンのイスラム世界における大英雄サラーフ・アッディーン役を演じたハッサン・マスード。
渋いぜ!!( ・`д・´)
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